ゴー宣DOJO

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泉美木蘭
2021.8.10 21:53

いずれでなく、「明日から5類に」

あちこちの建物でエアコンが寒いなあ、電車も寒いなあと
思っていたら、この数日、片頭痛がすごくなってきて参った。
昨日はライジングの締め切りだったので一日我慢したけど、
今日はもう朝起きた瞬間からガンガンしていて、きつかった。
とうとう我慢ならないので、原稿の締め切りを遅らせてもらい、
病院に行ってきた。
出してもらった頓服で、少し良くなったので、
これなら明日の仕事もやれそう。
しかし、血圧はかったら、83/40で低すぎ……。
もう一度はかってと言われたけど、同じぐらいだった。

まったくコロナ厳戒態勢モードではない病院だったので、
なんだかとても落ち着いた。
診察室で、コロナ医療の実態をいろいろ聞いたのだけど、
開業医が受け入れさえすれば、軽症の時点で十分治せるんだなと
改めて思えた。

ところで、お昼の『バイキング』で、
コロナを5類に引き下げる議論が紹介されていた。
モーニングショーにもたびたび登場する、
ふじみの救急病院の鹿野晃院長が、

「この感染状況で感染拡大防止をゆるめるように引き下げ、
普通のインフルエンザと変わらないというようなメッセージを出せば
自粛のゆるみを招き、破滅的な結果を招き、むしろ医療はひっ迫する」

というコメントを出していたのだけど、

これに対して、長尾和弘医師が、すばらしい反論を
展開していたので、文字起こしておきます。

 
長尾和弘医師
————————–
まったく僕は真反対の意見です。

いきなり、ふじみの救急病院に行く人は、
いきなり重症化しているんじゃないですよ。

どこかで診断されて、1週間か10日放置されるから、
ああいう状態で行くわけですよ。

熱が出るわけですね、若い人は下痢もしますけどもね。
その時点で、もうわかった時点で、抗原検査かPCR検査、
数時間後には判明します。

そこで治療していれば、そこに行かないんですよ。
ほとんどが軽症です。

発熱外来をやっていると、昨日も50人ぐらい発熱来ましたけど、
なんか、「クラブ活動の部室かいな?」というぐらいの
外のテントでやってるんですけど、
みんな元気な、ぴんぴんしたコロナなんですよ。


僕ら開業医は最前線にいますから、
とれとれの最初のコロナの方に接するんですよ。

その時点でちゃんと武器があるわけですから、
抗体カクテル療法も、ハイリスクの方、50歳以上の方、
そこでやれたらいいし、

若い人は、イベルメクチンとかステロイド注射も
ずっとやってるんですけど、

そこ(最初の段階)でやらないから、
そういうふうに(重症化して運ばれることに)なっているんです。

なぜ(多くの開業医が)取り組まないのか。
それは、2類か1類だからです。

要するに、風評被害があるんですね。
コロナを診たら、うちもガラス割られたりですね、
ツバやられたり、いろんな被害に遭ってるわけですけども、

風評被害を恐れて「患者が減る、潰れるんじゃないか」
というわけです。

でもね、5類だったら、インフルエンザと同じだったら、
みんな診ますよね。

実際、そういうドクターはもう全国的に増えてきていて、
尼崎市では、保健所とも両方共有しているんです。

で、それをですね、一部の患者だけでなく、
全自宅療養者にそういうことを広げていきたいし、
そのためには、
コロナを診てくれるのは、9割以上がオンライン診療、
携帯電話でできますからね、

これをできるドクターのリストがもうありますから。
これは非公開なんです。
この、コロナを診てくれる、いざとなったら往診もしてくれる、
24時間管理してくれるドクターが、尼崎だったら40人います。
だいたい開業医の10分の1は、診るんですよ。

診断もするし、治療もするし、経過観察もする、往診もする。
そういうドクターのリストを保健所や市町村医師会のホームページに
ダーンと公開してですね、診断されたら自分で申し込んで、
私の主治医はこの人です、10日間だけ(主治医に)なってくださいと、
なってもらう。そして携帯電話を教えてもらう。

毎日、こうだよ、ああだよというやり取りを、
私はずっとやってきましたけどね。

そういったことをやることが大事で。

僕は、「いずれ、いずれ」というけども、
2月に、いまの「新型インフルエンザ等感染症」という、
一番きつい所に入れられた、それがそもそもの間違い、
大間違いなんですよ。

下に行かなきゃいけないのに、上に行っちゃったんですね。
だから、人権制限されてますね。
ホテルから逃げ出したら逮捕されるわけですね。

刑事罰を受けるんですね。
こんなことをいつまでやってるんですか、ということ。

だから僕は、いずれじゃなくて、
明日から5類にしてほしいんです。

これで絶対、医療崩壊して大変なことになることは、
絶対にないです。

こういう体制をつくれば、全部落ち着いてきます。
飲食店も助かります。
————————–

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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